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この気持ち止められない キミのこと好きだから

第9章 初めてのケンカと仲直り

“慧くんへ

私が、気持ちをちゃんと言えないせいで、慧くんをイライラさせてしまってごめんなさい。
私は、あまり怒った事がないので、どう怒ったらいいかわからなかったの。
電話もLINEもくれたのに返さなくてごめんなさい。こんな私、きっと嫌われちゃったよね。
でも私は、慧くんの事大好きです。

どうでもいい事かもしれないけど、私は一日に帰ってきます。

美海”


慧「あ~俺、最低!!」
慧:母「なによ。急に!!びっくりするじゃない(笑)」
慧「一日に帰って来るって・・・今日じゃん!!」
慧:母「美海ちゃんのお母さんが言ってたけど、美海ちゃんって感情的になった事がないんだって!!」
慧「えっ⁉」
慧:母「やっぱりお父さんの暴力が原因かな?それで離婚したって言ってたから・・・。」
慧「えっ⁉」
慧:母「あんたには言いにくいよね。」
慧「俺って・・・美海のどこを見てたんだよ!!」
慧:母「なにしてんの?美海ちゃんに連絡取って駅に迎えに行きなさいよ!!」
慧「あっ、ありがとう!!」

俺はすぐ美海にLINEした。
既読は付いたけど、なかなか返事が来ない。
5分くらい経って
“もうすぐ家に着きます。”

車の止まる音が聞こえて慌てて外に出た。
水色の可愛いワンピースを着た美海が家に入ろうとしていた。

慧「美海!!」
俺は思わず抱き締めてた。
慧「美海、ごめんな!!」
美海「慧くん、ごめんなさい。」
慧「美海は、謝らなくていいよ。俺が悪いんだから!!俺、美海に会えなくておかしくなりそうだったよ!!」
美海は俺の服をギュッと掴んだ。
慧「一人で帰って来たの?」
美海「お祖母ちゃんの体調が良くなったから・・・慧くんに会いたかったから!!」
俺は、その言葉に我慢の限界が・・・ドアを閉めた瞬間、俺は美海の唇を食(は)むようにキスをした。
ひと息つこうと唇を離すと美海は俺に抱き付いてきた。
慧「み、美海⁉」
美海「慧くんに会えなくて淋しかった。」
震える手で俺の服を掴む。
俺は美海の髪を撫でながら
慧「もう、マジで無理・・・美海の事、好き過ぎて俺・・・。」
俺は美海を壁に押し付けキスをした。荒々しい俺のキスにびっくりして美海の体がビクッとなった。俺は美海の体に手をまわし、引き寄せる。





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