テキストサイズ

蜘蛛♠

第4章 誤算


ただ一つだけ確かな事があった。
いつ、S子が帰ってくるかも分からないこの状況………。
しかも場所が玄関先。そして相手は相当な痴女。
そのスリルと興奮は、今までの人生でも5本の指に入るかもしれない。
この状況に軽く酔いしれている……いや、深く酔いしれていることを、今の川澄自身、否定できずにいた。

M奈と視線が交差した。その上目遣いがより、川澄の射精時間を大幅に早めた。
ヤバイ………。イってしまいそうだ……。
すまないグッチ…………。
今回のミッション……初の敗北だ……。
全て俺のせいだ。俺が未熟だったばかりに………。
死を覚悟し、川澄は瞼を閉じた。

すると、突然M奈が立ち上がった。
「圭ちゃま♪まだイッチャダメ♪私も気持ちよくして♪」
言いながら自らパンツを脱ぎ捨て、川澄の上に股がった。
傍からみればM奈は服を着ている。だが、M奈のそれは確実に川澄のキノコと接触している。

「だ………ダメだよM奈ちゃん……」
何とか声を出すことが出来た。M奈のフェラから解放されたその数秒で、射精ポイントから脱出することが出来たのだ。
俺はまだ死んでない!!!

M奈が川澄のキノコを自分の股間に当てながら
「自分だけずるいでしょ…………あっ…んっ……!!」
キノコがマン湖に入る。

とその時、M奈の背後から大きな音が聞こえた。
降り返るM奈。驚く川澄。
音の正体………………。
それは確かにドアノブを回す音!!
すると、玄関ドアの向こう側から小さな声が聞こえてきた。

「あれ……?私、鍵閉めたかしら?」

確かに聞こえたS子の声。
M奈と川澄は顔を見合わせた。
20分は帰って来ないんじゃなかったのか!!!!

再び外から聞こえる小さな声。
「カギ……カギ……あっ、あったわ」
チャラチャラと音を立て、鍵の差し込む音が二人の耳元を通過してゆく。

まるでスローモーションのように……。

そしてゆっくりとドアは開けられた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ