蜘蛛♠
第1章 幻影旅団
それが関口と川澄の組んだチーム、総勢たった2名の「幻影旅団」だった。
その誓いに二人は刺繍を体に施した。
蜘蛛のタトゥー。
川澄は左側のお尻、そして数字の「1」を
。
関口は右側のお尻、数字の「2」を。
現実に引き戻る関口。
「うっ、うそっ!!!!!まっ…………マジで???
えっ、ホンとにマジでっ!!!!!??」
関口の頬を何粒もの汗が伝った。
関口も川澄同様、アドレナリン中毒者。
この時をどれ程待ちわびた事か。
「マジかぁぁ!!!!!来たぁぁぁ!!!!」
関口のテンションが増す。
普段は冷静だが興奮すると手がつけられない。
それを苦笑いで見つめながら川澄はパンツを履いた。
「で、誰!!!?誰!!!!!?ターゲット誰なの!!!!?」
「落ち着けセニョリータ♪
聞いて驚くなよ‼…………………S子だ。覚えてるだろ?」
それを聞いた関口の体が止まった。
そして突然宙を見つめ震えだした。
「どうしたん?怖いのか?」
川澄の問いかけに関口の目の色が変わった。
「じょ………上物すぎるだろ………嬉しいんだよ!!!!!!!
命令してくれ団長!!!!今すぐ!!!!!!」
関口の言葉を軽く流し、川澄はタバコに火をつけた。
心なしかいつもよりほろ苦く感じた。
※この小説は半分フィクションです。
続………く