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好き心少なからず

第16章 近付きたい~曽根崎×速水~

「速水はそういうの、興味ないのか?」

主演俳優の名前を挙げると、何度か頷いて呟いた。

「あぁ…あの人が…」

そんな様子を見て、思わず安堵の笑みが溢れる。

「良かった」

「え?」

「誰だか分からないほど世間ずれしてなくて」

「世間ずれって…」

速水は苦々しげな表情を浮かべるけど。

速水が普段、どんなドラマ見てるのか。

いや、そもそもドラマを見るのかさえ、想像がつかなくて…

そんな中で、手探り状態で聞き出してるんだぜ?

クラスの女子とは、明らかに取っ掛かりが違いすぎる。

何を言ったら話が弾むんだ!?

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