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好き心少なからず

第39章 実験~岸田×八神~

あの音だと…多分、落とした勢いで割れたな。

俺の位置からだと輝穂が盾になっていて床が見えない。

…って!!

「輝穂、大丈夫か!?」

慌てて腕を離せば、輝穂はこっちを見ることもなく

「大丈夫です。でも…欠けちゃいました」

そう言って、その場にしゃがみこんだ。

「蓋か?ガラスは危ないから…」

箒を持ちに行こうと、アルコールランプを棚に戻していると

「いたっ…!」

輝穂が鋭い声を上げた。

「輝穂!?」

「何?どうした!?」

「刺さったの!?」

「大丈夫。切っただけ。刺さってない」

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