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好き心少なからず

第39章 実験~岸田×八神~

そう受け答えするものの、輝穂はしゃがんだまま動こうとしない。

「輝穂」

輝穂の正面に回り込むと、輝穂の手を取った。

「傷、見せなさい」

見れば、右手の人差し指の先の方に血が沁みだしてきている。

「大丈夫です」

「破片が残ってると良くないから」

傷口を少しだけ広げて、ガラス片がないか確認する。

「いっ…た…っ!」

輝穂は顔をしかめて痛みに耐えている。

「悪い。けどガラス見当たらないから」

バンドエイド貼れば大丈夫だろう。

そう思って、準備室へバンドエイドを取りに行こうとして…

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