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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

「は?へ?」

「やっぱり聞いてない!!」

「ごめん。何だった?」

「今度の土曜日。うちに来てよ」

土曜日。花夏の家。

何か前にも同じことが起こったな…。

「今度は何するんだよ」

眉をしかめて聞けば、花夏はぎこちない笑みを浮かべて言った。

「いいこと…だよ?」

いいこと。

花夏のその言葉は前にも聞いた。

あの時はカホンを作って、二人でセッションして…

確かに楽しかったし、楽器を作るってのもなかなか出来ない体験だし。

『いいこと』に間違いはないんだけど…


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