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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

約束の土曜日。

万が一の事を考えて、色々準備をして花夏の家へ向かう。

玄関に向かい…一瞬迷う。

この間は庭から出てきたんだよな。

今日はどっちだ?

ドアチャイムを押せば、この間と同じで家の中で音が鳴っているのが聞こえる。

一瞬、デジャビュのような感覚に襲われかけて…

そしたら玄関が開いた。

引き戸タイプの玄関の隙間から花夏が覗いていて

「いらっしゃい…」

「あ…今日はこっちか」

「玄関から出入りしないでどうするのよ!?」

花夏がくっくっと笑いをこぼしながらも家の中を案内してくれた。

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