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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

大きく息をつくと、りんごジュースをごくりと飲んだ。

氷が溶けて、さっきより薄いのに…甘い。

「リューセーは?」

「は?」

「キスしたいって思うくらい、好きになってくれた?」

肩を落としたまま、上目遣いで睨むようにして見てくる。

その目力に怯みそうになる。

だけど…

「…俺?」

何で?

この話の流れに、俺が絡むことってないだろ!?

バンッ!!

花夏が握りこぶしをテーブルに叩き付けた!!

その行動と音に目を丸くすれば

「何でそんな意外そうに言うの!?」

言いながら、バンッ!!ともう一度叩く。

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