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マジカル☆ステッキ

第5章 軍艦ルークス



「気にすることはないですよお嬢さん。ラックワード様は時折このようなことをなさいますから」

 誰構わず人を乗せてるわけではないと、船員は小声で付け足し「だからだいじょうぶですよ」とほほ笑みアリサに耳打ちする。

 それに唖然としたのはアリサのほうだった。

「お人好しがすぎない?」

「方向が一緒だからな」

 傍若無人なアリサなら当然と話にのると思っていたラックワードは、それこそただの気まぐれみたいな軽い気持ちだからと優しく手招く。

 アリサは英雄ラックワードを噂以上の人物だったと、改め思った。

 

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