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マジカル☆ステッキ

第5章 軍艦ルークス



 誰が淹れてくれたわけでもなく、ラックワード自らお茶を淹れ、御丁寧にアリサたちの分まで用意されている。

 もちろん、ラックワードがどこでお茶を飲もうと勝手ではあるが。
 使用人控室は狭く、テーブルとベッドに執務用の机、壁際にはクローゼットと家具でいっぱいだった。

 そこに、三人もいるのだからなおさら狭い。

「なにもここでくつろがなくてもいいでしょ」

 ラックワードの自室に戻れば、ここよりくつろげるのは確か。アリサは遠まわしに帰れと促している。
 そして、ラックワードは“わかってて”ここでくつろいでいるのだ。


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