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「ねぇ、やっぱり二人は知り合いなの？」

　そんなやり取りを見てヨシヒロは問う。

「顔見知りだと言ったでしょ？　ヨシヒロとラックワードが知り合いというならそうなるけど」

「うぅ、嘘だ！　アリサはボクに隠し事をしてる。それとも、言えないほどの仲なの」

　────だから、早く帰れば良かったものの。

　ぽやーと、しているようで感のいいヨシヒロ。
　その事実を隠したかったアリサは、ため息をもらすも、いずれわかることだと腹をくくる。

「昔、助けてもらっただけのことよ。そもそも、英雄ラックワードと知り合いなら、わたしがヨシヒロと旅をする理由もなくなるわよ？」