
マジカル☆ステッキ
第3章 アリサとヨシヒロ
一般男性に比べヨシヒロは背丈はあまり高くない。
無造作にはねた髪、まんまるな瞳は少年を幼く見せる。
それでも肉体はガッツリ鍛えてあり、引き締まったカラダ、立派な男性の象徴。
服を着ていては絶対に想像すらできない。
「そんなに見られると恥ずかしいんだけど」
「恥ずかしがることはないわ、むしろ誇るべきよ」
「そ、そうかな?」
ふふっとアリサは満面の笑みでヨシヒロを褒めると、彼もまんざらでもない様子でヘヘっと恥ずかしげに声をもらす。
────と、いっても他を知ってるわけじゃないけど。
男性はみな凛々しくあるものなのかもしれないが、ヨシヒロを知っているからこそ余計に立派に見えてしまう。
