マジカル☆ステッキ
第4章 精霊ルークス
「それは聞きづてならないな」
オルスタンの言葉に反論したのは、同校卒業生である勇者ハヤトだった。
「ちょっと、ハヤトまで……」
隣にいたバディ子は勇者ハヤトを諌めようとするも、すでに遅かった。
「勇者は勇者だ。それは、俺もお前も変わらない」
「少しはまともな奴かと思っていたが、所詮平民の勇者だな。おれとお前が同じ勇者だと?」
笑わせるなと、オルスタンは鼻であしらう。
だが、アリサこそ笑ってやりたい気分だった。
魔法連盟に登録されてる勇者は、能力に差があれど勇者は勇者。その素質を認めている。
けして、適当に選んでいるわけではない。