マジカル☆ステッキ
第4章 精霊ルークス
冒険者は星の数ほど居るも“勇者”の称号を手にするものは一番少ない。
魔法連盟に認められるということは、どこの学校出身であるかは関係なかった。
「確かに一緒にされたくないものね、アンタなんかと。魔法連盟の判断に疑いを持つのも納得だわ」
「なんだと……ふんっ、そうか……」
怒りを振り払うかのように、オルスタンは鼻を鳴らし腰に帯びた剣の鞘に手をかける。
「恐れを知らぬ者だと不思議に思ったが、おまえ人ではないな?」
「オルスタン様! お止めください!」
「安心しろ亭主。これは魔物退治だ」
言ってオルスタンは剣を抜き、アリサに向かい剣先を突きつけてきた。