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マジカル☆ステッキ

第4章 精霊ルークス



 英雄ラックワード。
 珍しいレベルを通り過ぎ、この世界でただひとり。
 黒を纏うもの。
 産まれたての赤子以外は知らぬ者がいないと言われるほどの有名人で、その風貌がさらにラックワードを目立たせた。

「いきさつは知らないが、この場を見逃すわけには行かない。理由はどうであれだ」

 オルスタンは静かに頷くことしかできなかった。
 英雄ラックワードは、平民であろうと貴族であってもも身分による差別をしないことで有名。

 平民からも慕われる理由だ。

「しかしだ。剣を抜くほどのことをこの者たちが、したとなると全員罪にとらわれる。理由を聞こうじゃないか」

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