マジカル☆ステッキ
第4章 精霊ルークス
ラックワードに理由を説明し、今回の騒動がオルスタンが同乗を拒否したことが発端であること。
それが剣を抜くほどのことにまでなった経緯を話すと、アリサの態度がよろしくないという結果となった。
それでも、人に対して剣を突き付けた罪は重く、ましてや理由があまりにも幼稚すぎ、オルスタンへの警告は免れない。
アリサ側としても詰め所送りになるのは遠慮したく、ラックワードの仲裁のもと両者お咎め無しということで話がついた。
「本当にありがとうございます」
憧れである英雄ラックワードに、キラキラした瞳を潤ませバディ子は感謝の言葉を述べる。
ようやく城へ向かう馬車に乗れたアリサたち。
ラックワードの好意により、馬車は城門まで直行便である。