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マジカル☆ステッキ

第4章 精霊ルークス



「魔物はさすがにひどいよな」

「本当だよ、確かにアリサは怒りっぽくてすぐ手が出るけどさ、魔物はないよね」

「フォローになってないわよヨシヒロ」

 アリサと違いヨシヒロは悪気をもって言ってるわけじゃないからたちが悪い。
 本人も気づかないうちにケンカを売っている。

「え? でもボクは好きだよ。アリサの瞳の色も髪の色も」

「……恥ずかしからやめなさい、もう」

 おまけに空気も読めない残念な子だった。

「はは、でも気持ちはわからなくないな、俺も人外扱いはよくされるし」

 それについては気にしても仕方ない。
 否定したところで、相手は言いがかりをつけてきているだけのこと。

 そうラックワードは笑いながら言う。

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