マジカル☆ステッキ
第4章 精霊ルークス
アリサたちは、謁見の間控室にて順番を待つ。
王との謁見を控えたヨシヒロは、緊張でカラダをガチガチに固まらせて、テーブルと睨みあいながらブツブツとこれからの口上を反復していた。
その横、アリサとラックワードは人事のように出されたお茶を嗜む。
「で、どうしてラックワードまでもが、ここにいるのかしら?」
英雄に、それも恩人であるラックワードに対してアリサは相変わらずの口調で話しかける。
「はは、相変わらず冷たいなアリサ。いいじゃないか一緒にお茶を飲むぐらい。久しぶりなんだし」
「相変わらず? 久しぶり?」