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eme

第3章 街の闇

鳥のさえずりを聞き、エメは目を覚ます。
肌になにも着ていない自分を確認し、次にベッドに自分しかいないことを確認する。

「……ミーシャ」

ポツリと呟き、白い髪の生えた頭を少しぽりぽり。
ベッドから降りて服を着る。

「ミーシャ?」

リビングへ向かうと、ミーシャは食事を並べていた。
その足元にピム。

「もっもっもっ」

「おはよ、昨日はごめんね。今起こしに行こうと思ってたの」

「おはよう。すまない、ゆっくり寝かしてもらったよ」

ミーシャは少し恥ずかしそうに、目が合うと剃らす。

ミーシャがイスに座る。

「いただきます」

「いただきます」

「今日は、ゴーレムを治して回るよ」

「うん。頑張ってね」

やはり目が合うと、顔を真っ赤にして剃らす。

(昨日はわりと積極的だったのにな)

エメはニヤリと少し悪い顔をする。
ミーシャは気付いていなかった。

「……昨日さ、」

「……はい」

ミーシャの顔が赤い。

「……凄かったね」

「……っもう……バカ」


食事が終わり、エメは近くのゴーレムから治して回ろうと考えていることを告げた。

「私は今日、市場の露店を手伝うの。お昼の内に帰ってはくるわ」

「わかった。じゃあいってくるよ」

エメは二人に見送られ外に出た。

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