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eme

第1章 漂流

「あんまり良い食材はないのだけれど、
お口にあえばいいなぁ。」

案内され、四人がけのテーブルに座るエメ。

「いいんだ、ありがとう。
ちゃんとしたものを食べるのは
久しぶりだから。」

ミーシャは正面に座る。
その足元にゴーレムがとどまる。

「いただきます。」

エメも続く。
「いただきます。」

「少し、質問してもいいかな?」

エメは行儀が悪いと思いつつ、
聞かざるをえない。

「なぁに?なんでもきいて?」

「ここはゴーレムに守られる街、
シュトラウスで正しいのかな?
僕はシュトラウスに向かっていたんだ」

「……そうだよ。」

一瞬、ミーシャの表情が曇る。

「なら良かった。どうしてもここのゴーレムを
見ておきたかったから。」


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