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eme

第1章 漂流

「この家にはミーシャ、君と……」

エメがゴーレムに目を移す。

「この子はピム」

「君とピムだけで生活を?」

寝室もわりと広く、テーブルは四人がけ。
暗い焼き具合の木で組んだ、しっかりした家だ。

「うん、パパとママは私が八歳の時に流行り病で、おばあちゃんと住んでたんだけど、
そのおばあちゃんは二年前に。」

「それはごめん」

「いいの。だから私の家族はピムだけよ。
小さい時からずっと一瞬なの」

「ピム、大事にしてるんだね」

ピムには、
よくみると小さな傷もたくさんある。

もっもっ

「…………?
ピム、右手が変だね。」

「古いからね。でも、この街にはもう
ゴーレム技術者がいないの。
いても、もうおじいちゃんで
仕事はできないから」

「そうか」

二人の食事が終わる。


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