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eme

第1章 漂流

「それ以上よ!ほんとにありがとう!」

抱きついたまま、
自然と上目遣いになるミーシャ。

思わず、頬を赤らめ視線を反らすエメに、彼女は「わわっ!」と、あわてて離れる。

「いや、いいんだ」

内心、よくはなかった。
明らかにエメは動揺し、
またエメ自身もなぜこんなに動揺してるか
理解できていない。

3秒ほどの沈黙。

もっもっもっ とピムが言う。

「そそ、そうだ!ここのゴーレム、見たいんだったよね?」

「あ、ああ」

「街を守っているゴーレムなら、
外に出れば遠目だけどみえるよ!
いってみる?」

「うん、ぜひ。街のこともよくわからない。
良かったら教えてくれないかな」

「喜んで!少し準備するから、待ってて」

もっもっもっ と
ピムもどことなく嬉しそうだ。

二人は外に出る。





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