
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸(改訂版)
第2章 衝撃的な出来事
ゆっくりとした身体の動きで、先程見付けた一点を探し出す季永さん‥
「あっ!?
あんっ‥!」
「‥はぁ‥見付けた‥
美紀‥その感覚を追ってみて‥‥」
その場所を中心に動く、季永さんの‥‥‥
何時の間にか痛みは無くなり、別の何かが私を包んでゆく‥
快感?
感じるってこういう事?
私の身体が熱くなるのが分かる、それに比例するように、胎内から何かまた上って来る感覚。
「んぁっ‥ぁぁ‥季永さん‥私‥また‥あぁぁ‥‥」
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥私も‥美紀の全てが私に‥くっ‥‥」
徐々に早くなる季永さんの身体、私はそれに追い付くのに精一杯…
「やぁっ!‥だめっ‥また‥あぁぁぁぁぁぁっ!!」
「美紀‥くっはぁぁ!」
また、頭が真っ白になって、私は気を失うように意識すらも飛んだ・・・・・
「美紀‥美紀‥‥」
季永さんの‥呼ぶ声が聞こえるの‥‥
「んっ・・・・・・季永‥さん?
私??」
季永さんに抱き締められ、ぼやけた意識で季永さんを見上げた。
「気を失ったんだよ‥大丈夫かい?」
「う‥ん‥‥
大丈夫‥みたい」
「良かった‥
美紀‥美紀‥愛している」
「季永さん‥」
頬に触れ、そっとキスしてくれる季永さん‥
何だかふわふわしていて、凄く気持ちが良い‥‥
季永さんのぬくもりが、直接私に伝わって来る‥
温かくて優しい季永さんのぬくもり‥‥
それに誘われて、そっと季永さんの胸に、顔を押し付ける私。
「美紀‥?」
「温かい‥
こんな幸せな気分、何時振りかな?」
「‥‥何か辛い事があるのかい?」
「・・・・・少しだけ‥」
そんな私を、季永さんは抱き込んでくれる。
「忘れて少しお休み‥美紀‥‥」
「‥うん‥‥」
季永さんの温もりの中で、瞼を閉じる私‥
本当に忘れられそうで、そのまま二人で抱き合い、微睡みの中で眠りに付いた・・・・・
