禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸(改訂版)
第4章 脅し-奴隷契約
吉田の出現で、深夜の街をブラ付く気も失せ、仕方無くだが家に帰って来た。
何時も通りに2階のぁたしの部屋に直ぐ入って、着替えも忘れベッドへ‥
「・・・・・・」
眠れるワケが無い‥‥
ホントは眠ってしまって、吉田の事は忘れたいのに、逆に考えてしまう。
「・・はぁ・・」
何で、こんな事になっちゃったんだろう‥
ぁたしはただ、大人達に振り回される事なく、自由でいたいだけなのに‥‥
大人はどうしてこう身勝手なの!?
何故ぁたしを自由にしてくれない??
大人の都合なんか知らない‥
ぁたしはぁたしでいたいだけなのに、周りの大人はそれを許してくれないなんて。
「なんで、ぁたしばっかり‥‥」
養父母・早乙女・吉田
みんな大人の都合じゃない!!!
その大人の都合を利用する吉田、向こうだってバレたら懲戒免職だろうに、何あの余裕顔!
「ホント‥イヤ‥‥‥」
あれこれ考えている内に、漸く眠気が差してくる‥
忘れたいが為に、ぁたしは眠気に素直に従った・・・・・
ガッコに行っても杞憂は無くなる事は無く‥
何時になく話さないぁたしに、克己も桜も嫌煙気味‥‥
話せるワケ無いじゃんあんな事。
今日は退屈な授業を聞いて終わりかなと思っていたら、珍しい人が声を掛けて来た・・
「倉原‥‥さん‥‥」
「へ!?」
声を掛けて来たのは田村陽子‥
ぁたしとは、小学中学と同じガッコだったけど、病弱で大人しいイメージだったから、ぁたしもすれ違う程度で、あまり話した事は無い。
「あの‥大丈夫??」
「ぁたし?
田村さん、気にしすぎだよぉー
ぁたしは何時もと同じ‥‥」
「うんん‥
こんな暗い倉原さんを見たのは、初めてだったから私‥‥」
「・・・
心配してくれてありがと‥
でも、大丈夫だから」
「そう‥‥‥」
それ以上会話が続かなく、田村さんは席に戻ってしまう。