禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸(改訂版)
第4章 脅し-奴隷契約
ぁたし、田村さんにも分かる程、暗い顔していたのかな??
だから、克己も桜も寄って来ない??
でも、吉田の約束まで後数時間‥
考えるなと言う方がムリ。
「・・はぁ・・」
もう何度目か分からない溜め息‥
昨日からずっと‥‥
だって結論から言えば、溜め息しか出て来ないじゃん??
40男の相手なんてゴメン被りたい、それも皆が嫌うあの教頭吉田だよ‥
溜め息吐くなという方がムリな話。
とりあえず、無難に授業はやり過ごし‥
まだ不安そうに見ている田村さんを尻目に、ぁたしは終業と共にガッコを飛び出した・・・
昨日の場所‥‥
今日は茶店に入る気も起きない‥
ラブホの近くで、ボーっと立っているぁたし。
覚悟はして来たつもりだけど、彼奴相手だと思ったら、吐き気がするくらい気持ち悪い。
どれくらい待っただろう‥
漸く吉田が姿を現した。
「ほら行くぞ!」
有無を言わさない強引さで、腕を掴まれラブホの中へ‥‥
適当に部屋を選択し、案内の電飾が光る部屋に入った。
"ガチャ‥"
オートロックの鍵が閉まる音‥
これでぁたしは逃げられない。
「先ずは服を全部脱げ」
「なっ、急に!?」
「口答えするなっ!!」
"パンッ!!"
「っ!?」
吉田の平手打ちが、ぁたしの頬に!?
彼奴の勢いに負けて、よろめくぁたし‥‥
「もう一度だけ言う、服を全部脱げ!」
「・・・・・」
多分、逆らったら、また平手打ちが飛んで来る‥
震える身体を押さえ付け、ぁたしは着ている物を脱ぎ出した。