テキストサイズ

【HQ!!】歌姫少女裏切りを知る

第3章 はじまりは

お昼休み
先生に退部と転校の事を言いにいかなきゃいけない

「及川君、先生に用があるので、お弁当は先食べててください」

及「あっ、うん!おっけー!」

今戸惑ったな
多分、そんなこと言いに来なくても食べてるよって思ってるんだろうな
だって、及川君の中の私はもう

「悪者、だもんね」ボソッ

及「花音?なんか言った?」

「いえ。なにも」

さて、行ってくるか



「・・・あ、コーチ。今少しいいですか?」

溝「ん?おう、大丈夫だ」

「ここじゃ話しづらいです。場所変えられますか?」

溝「お、おう」

「移動中ですが先に用件言っておきますね。私、来月転校します」

溝「・・・えっ!?」

「理由は、あまり人に知られてはいけないんです。私が転校すること、バレー部に言わないでください」

溝「・・・わかった」

私が歌姫の十愛音歌だということは、この学校だと校長くらいしか知らない
だから、いろいろとめんどくさいんだけど

・・・ここらへんならいいかな

「えっと、私、土曜日は必ず部活休むじゃないですか。転校はそれと関係してます。」

溝「お、おう」

「・・・十愛音歌って、知ってますか?」

溝「そりゃ知ってるだろ。なんでだ?」

「なら話は早いです。その十愛音歌って、私です。」

溝「・・・は?」

「この眼鏡、本当はいらないんです。オッドアイを隠すためのものです。今とります。」

私のオッドアイは、私以外誰も持っていないから、これを見せれば信じてくれる

「カラーコンタクトだと、目の中心は黒掛かっています。でも私は、黒なんてどこにもないです。証拠になりますよね?」

溝「そう、だな。ごめんちょっと混乱中・・・」

「誰だって混乱しますから大丈夫です。それで、月曜日と土曜日はいつも東京にいって撮影などしてるんです。交通費その他諸々、これ以上はキツイので、東京に引っ越す事になりました」

溝「・・・そうか、ならしょうがないな」

「はい・・・なので、退部届けを貰いにも来ました。今はまだ出しませんけど、いつでも出せるように」

溝「おう。わかった!放課後でもいいか?監督にも言わなきゃいけないからな!」

「はい。ありがとうございます」

コーチが帰っていった後、私はその場にしばらく残った
理由?そんなの

「そこにいるバレー部員、誰?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ