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すきってきもち

第1章 デアイ





火傷しそうに熱い唇が
私に触れるたび体が溶けてく感覚



逃げられるわけないの

もう脳は痺れて正常な判断できないから

レイさんになら何されても良い


なんて思っちゃってるんだから





キスをおでこに、髪に鼻のてっぺんに
瞼に丁寧に落としてくれる


「百合さん後悔しない?」
「レイさんがいい、なんて言っ……っ、」
食い気味に唇同士が触れ合う


遅めのファーストキス


触れるだけだったのが唇を舐められ
「んっ」

自分のものじゃないような声が出て
慌てて口を抑えようとしたら

レイさんの柔らかい舌が侵入してきた

その水音に
脳の痺れが酷くなってくる



「っん、ぁ……ンン、」
「ユ、りぁっんん、さ……ん」

頭を撫でてくれる
キスもそれも心地いい

されるがままなんだけど


舌で口内を舐められる
頑張って逃げるのに
すぐ捕まって舌が絡まり合う

「ふっ……ア……ん」


深すぎるキスに苦しさを覚える

不意に頬に手が添えられた
と同時に唇が離れた

上がった息を整える間もなく
再びキスに戻る

今度は優しく


「ね、ゆりさん」
「な、ぁんっ、なん、ん」

キスしながら会話なんてできませんっ

「ほっぺ真っ赤かで食べちゃいたくなるね」

「つんつんしないで」



「もっとキスしていい?」
「ダメって言ったら?」
「我慢する……」

「ふふ、いい子いい子」


「子ども扱いするの?」

身の危機を感じて、手で唇を隠す
「キスはさせません」

「けち」








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