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すきってきもち

第1章 デアイ



「はい、かんぱーい!!」
「か、かんぱい」


「おねーさんなんでホストなんかに来たの?
男のことも、こういう所も苦手そうなのに」

「あ、それは、急いで男性が苦手なのを
治さなきゃいけなくて、あ、荒療治?で……」

「ふーん、でもおねーさん綺麗だから
彼氏くらいいたでしょ?あ!!昔の奴のせいで
トラウマになったとか!?」


なんだろう……この違和感

彼の目が辛そうな感じ
無理にキャラクターになろうとしてる……?

くりっとした目が辛そうで
堪らず、手をぎゅっとした

「私がお客だからかもしれないけれど……
あまり無理しないで?」

「ほ、ほら、私あなたの売り上げとかに
貢献できる訳じゃないし、もっと手を抜いて
もらっても構わないというか」


あぁ、言いたいことも
震えてまともに言えないなんて情けない

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