テキストサイズ

すきってきもち

第1章 デアイ




「そーかな?別に引かないけど」

「はは、そう?なら良かった」

ただ、ただ、恥ずかしい



「おねーさんはさ、
外見も内側も綺麗な人なんだね」

「ありがとう、お世辞でも嬉しい」

「お世辞なんかじゃない!」


ホストさんって大変だな
私なんかにも優しい言葉をかけなきゃいけないなんて

しかも、25のどうでもいい処女暴露まで……


「嘘じゃないのに……」


「レイさんなにか言った?」
「いーや、なんでもない」


入店して1時間、混んできた店内

本当はさっきからレイさんに
指名が入ってるのに私の話が長いせいで
断ってるのも申し訳ないし

そろそろ帰ろうかな

今日みたいに力を抜いて気負いしなければ
少しなら、男性と話せそう


それもこれも勇気を出した自分と
レイさんのおかげね


「お酒も飲んだことだし帰ります
今日は本当にどうもありがとう」

「え、うん、、、また来てくれる?」


「今度はもうちょっと売り上げに
貢献できるように頑張るね」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ