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KIND KILLAR

第1章 First love

S 「・・・もしもし。櫻井ですけど。」



「あ!翔じゃん。間変わらずくらいねー。
そんなんじゃ、彼女もできてないんでしょ?ねえ?できるわけないよねー?」



思った通り。



智くんのクライアントは、元カノだった。



でも、こんな馬鹿みたいな喋り方するやつに殺されるなんてぜっっったいに嫌だ。



その気持ちを込めながら吐き捨てるように言う。



S 「いねぇけど?なんなの?」



「あたしを捨てなきゃよかったって思った?思ったんだー!うんうん、可哀想に♡」



全く思ってもいないけれど聞き流す。



第一捨てたわけじゃないんだけど。



俺の心の中の言い訳は、全く通じず、ずっと喋り続けるこいつ。



「でもね?あたしもうカレができたの。残念でした!あたし今ちょー幸せだからね、ちょー優しい気分なのよ。」



だからなんなんだよ。



ハッキリしない会話にイライラしながら、ソファーにボスリと座り込んだ。

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