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KIND KILLAR

第1章 First love

1人思い当たるオンナがいる。



ちょうど2ヶ月くらい前に、仕事を理由に別れたいと言った時から、殺してやる、と連呼されていたけれど。



S 「マジかよ。」



本当に殺そうとするか・・・?普通。



オンナって怖ぇな。



まあ、勝手に出て行って、このマンションを買った俺も悪いけど。



その時、ポンと智くんが手を叩いた。



O 「そうそう。殺す前に電話しなきゃいけないんだよねー。とりあえず、そこでどうするか聞いてみるけど・・・。」



S 「マジ?俺、殺されない!?やだよ、死にたくない。」



智くんの言葉にホッとする。



やっぱ心の底は優しいままだ。



そう思ったのに。



智くんは、ヒヤリとした言葉を続けた。



O 「まあ、高校の友達だからって、殺さないであげれるような甘い世界じゃないから、ね。」



S 「っ・・・!?」



昔なら、虫を殺すのも嫌がっていた智くんなのに。



何があった・・・?



俺の心配を尻目に見ながら、智くんが電話を取り出す。



O 「もしもーし、あ、こんばんは。殺し屋ですけど。え?うん、うん。えぇー、なんで?」



急に会話の途中から俺の方をチラチラと見出す智くん。



なんだ・・・?そう思っていると、はい。と携帯を渡される。



O 「かわれ、って。」

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