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KIND KILLAR

第7章 What you see in your eyes

昔のことを思い出して、ぼーっとしていると、キュッと腰に回る手がキツくなった。



O「どしたの?」



急に現実に引き戻されて、カミヤマさんの方を見ると、リスみたいに口を膨らませてた。



O「んふふ。なに?」



K「誰のこと考えてたの?・・・俺といるのに。」



あれ・・・珍しいな。嫉妬なんて。



オレが返事をしないせいか、さらに膨れる彼。



なぜか余裕のなさそうなカオでオレを見つめて呟く。



K「俺以外のこと、考えないでよ。」



O「っ・・・!!」



急にそんなイケメンなこと言われたら、なんて返せばいいのかわかんないじゃん・・・。



一瞬でカッと火照った身体。



K「トモ、顔真っ赤。なんで?笑 」



O「わかってる、くせにっ・・・!」



コロリと切なそうな表情から悪戯っ子みたいな笑顔になったカミヤマさん。



K「わかんないよ?口で言ってくんないと。」



O「もぉ・・・っ!!」



ホントにドSなんだから!!



でも、惚れた弱み、って言うのかな?



この人に見つめられたら敵わなくて。



O「カッコいいこと言われて、キュンってしちゃったの!」



ああもうホント恥ずかしい。



でもそんなんじゃ許してくれなくて。



ゆっくりと起き上がって、額をコツン、とぶつけて、また苛めてくる。



K「どーしてカッコいいって思ったの?」



・・・こうなったらもうヤケだ。



O「カミヤマさんが、好きだからっ・・・。」



K「ふはっ、よく出来ました。」



またコロリと変わった可愛いカオ。



いちいち魅了されるオレ。



ああ、もう・・・。



O「カミヤマさん、大好きだよ。・・・シよ?」



K「智・・・。」



呼び方が源氏名から本名に変わったら、アブナイ夜のはじまり。



押し付けられた唇から彼の舌を絡めとった。

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