
KIND KILLAR
第7章 What you see in your eyes
心地よいまどろみの中、薄っすらと目を開けると目の前には白い背中。
・・・オレ、昨日誰の相手したんだっけ。
回らない頭でぼんやぁりと考えていると、昨日の熱い瞳を思い出した。
O「カミヤマさんだ。」
ぽつり、と呟くと、彼はごろんと寝返りをうって、「ん?」と微笑んだ。
O「起きてたの、?」
K「うん。・・・ちょっと考えゴト。」
そう言う彼の目は、僅かに潤んでいた。
O「・・・そっか。」
オレらの関係は、潮騒みたいなもんだ。
どちらかが一方を知ろうとすると、もう一方は逃げる。
またその反対のコトが起こって、また逃げる・・・。
ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる・・・。
その繰り返し。
お互いに干渉しないのがこの関係のルールだった。
だから、こんないつもと違う彼の様子を見ても、オレからは何も言い出せなかった。
視線を窓に移すと、空はもう仄かに明るくなっている。
O「カミヤマさん、今日も仕事でしょ?お風呂、先行って、?」
多忙な彼を気遣って、声をかけると。
K「今日は、遅い出勤。」
短く気の抜けた返事が返ってきた。
O「そっ、か。」
また静寂。
どれだけの時間がたったのか。
彼の口が、震えながら開かれた。
K「トモ・・・。トモに、話がある。」
カチコチと彼の腕時計は静かに時を刻む。
O「なに、?」
これからされる話がイイもんではないことは容易に察しがついた。
別れ話、とか?
そもそもオレら、付き合ってねぇか。
別れ話案は却下。
転勤、とか?
いや、カミヤマさんはお偉いさんらしいし、そんなことはないだろ。
じゃあ、じゃあ、じゃあ、なんだ??
訝しげなオレに、彼は、水気を含んだ瞳を細めて弱々しく呟いた。
K「なんてことはないよ。ただの身の上話。・・・ちょっと、聞いて欲しくなったから。」
O「みのうえばなし、、、。」
彼の、自分を赤裸々にすることへの不安は、オレにも身に覚えがある。
彼に、自分の話をした時のような・・・。
だから、彼の不安を少しでも取り除いてあげたくて。
O「カミヤマさんのそーゆー話、初だね。」
と、あえて軽く笑った。
・・・オレ、昨日誰の相手したんだっけ。
回らない頭でぼんやぁりと考えていると、昨日の熱い瞳を思い出した。
O「カミヤマさんだ。」
ぽつり、と呟くと、彼はごろんと寝返りをうって、「ん?」と微笑んだ。
O「起きてたの、?」
K「うん。・・・ちょっと考えゴト。」
そう言う彼の目は、僅かに潤んでいた。
O「・・・そっか。」
オレらの関係は、潮騒みたいなもんだ。
どちらかが一方を知ろうとすると、もう一方は逃げる。
またその反対のコトが起こって、また逃げる・・・。
ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる・・・。
その繰り返し。
お互いに干渉しないのがこの関係のルールだった。
だから、こんないつもと違う彼の様子を見ても、オレからは何も言い出せなかった。
視線を窓に移すと、空はもう仄かに明るくなっている。
O「カミヤマさん、今日も仕事でしょ?お風呂、先行って、?」
多忙な彼を気遣って、声をかけると。
K「今日は、遅い出勤。」
短く気の抜けた返事が返ってきた。
O「そっ、か。」
また静寂。
どれだけの時間がたったのか。
彼の口が、震えながら開かれた。
K「トモ・・・。トモに、話がある。」
カチコチと彼の腕時計は静かに時を刻む。
O「なに、?」
これからされる話がイイもんではないことは容易に察しがついた。
別れ話、とか?
そもそもオレら、付き合ってねぇか。
別れ話案は却下。
転勤、とか?
いや、カミヤマさんはお偉いさんらしいし、そんなことはないだろ。
じゃあ、じゃあ、じゃあ、なんだ??
訝しげなオレに、彼は、水気を含んだ瞳を細めて弱々しく呟いた。
K「なんてことはないよ。ただの身の上話。・・・ちょっと、聞いて欲しくなったから。」
O「みのうえばなし、、、。」
彼の、自分を赤裸々にすることへの不安は、オレにも身に覚えがある。
彼に、自分の話をした時のような・・・。
だから、彼の不安を少しでも取り除いてあげたくて。
O「カミヤマさんのそーゆー話、初だね。」
と、あえて軽く笑った。
