
KIND KILLAR
第8章 wake up from a dream
O side
O「なんだよ…教えろよ。」
N「やだよ、教えちゃったら面白くないもん笑」
ずっとニヤニヤして「そっか、そっかぁ♡」と呟くにのに、持っていたクッションを投げつけた。
そいつは見事、にのの顔に直撃して。
その瞬間、にのは
N「やったな!」
そういたずらっ子みたいに笑って投げ返してきた。
そこからしばらく、ドッヂボールみたいにクッションを投げあいをする。
N「あ!」
順調だったにのも、さすがにオレの変化球は受けられなかったか!
にのがキャッチし損ねたのを狙って、オレはクッションめがけて、飛び込んだ。
するとまあ、
O「んあ、ごめん。」
N「サカってんじゃないよオジサン!笑 」
にのを押し倒すような形になってしまった。
O「サカってねーし!」
そう笑って、起き上がろうとすると、
「なに、してんだよ……。」
と、にののでも、もちろんオレのでもない、低く掠れた声がリビングに響いた。
N「しょうさ…!?今日は潤くん家に泊まるんじゃ…っ!!」
にのがビックリしたように問いかける。
翔くんはそれを無視して、
S「なあ、何してたの?智くん。」
そう、俺の目を食い入るように見つめてきた。
O「なに…って別に。」
なんでたかがドッヂボールでこんなに怒られてんだろ、オレ。
むっ、と唇を尖らせると、彼は悲しそうな顔で
S「やっぱり潤の家に泊めてもらうわ。」
そうリビングを出ていった。
