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KIND KILLAR

第9章 Love me gently?


O「じゃ、あ、なんで昨日ごめんって言ったの?」



俯いたまま、質問を続ける彼。



S「いや・・・それまでそーゆー目で見てたし。前の倉庫の乱闘の時、何にも知らずに、き・・・キス、とか、エロいこと、とかしちゃったし。無神経でごめん、って。」



途切れ途切れに答えると、間髪入れずに次の質問。



O「・・・じゃあ、今日の女の子がどうこう、は??」



S「そ、れは・・・このままだったら、いつまでも智くんに依存しそうだから、離れようと思って。女の子と触れ合ったら、この気持ちも薄れて、貴方も楽になるんじゃないか・・・って。」



俺が答え終わるのと同時に、智くんがようやく顔をあげた。



その頬はほんのりピンクで、潤んだ眼は破壊力抜群だった。



やわらかそうなほっぺを、ぷくっと膨らませて。



O「今日の、結構傷ついたんだけど。」



そうぼやかれた。



S「ごめんっっ、、無神経だよね。あんないかにも夜の営みっぽい話・・・思い出して、泣いちゃったんだよね。」




O「え?」



S「あの、ホントに、返事とかいいから。その・・・このまま気まずくなるのが嫌で、、その、俺らのすれ違い・・・みたいな、笑って話せるようになりたかっただけで・・・。」



俺が話せば話すほど、険しくなっていく智くんの眉間。



あああやっぱり言わなきゃ、よかった?



でも、フラれでもしないと俺、諦めなさそうだし。



っていうか、てもフラれ追いかけそうだし。



O「ね。」



S「はいい!!」



びくん、と反応すると、ふははっ、て笑う貴方。



O「翔くんは、オレと、付き合いたくないの?」



S「そりゃぁ、付き合いたいけど・・・貴方を傷つけたくないし・・・。」



O「・・・じゃあ、問題ないよ。」



S「へ?」



O「オレも・・・しょおくんのこと、好き、だから・・・。」

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