
KIND KILLAR
第10章 Spin-Off
OA「!!!」
ばっとデザート・イーグルをベストの裏に仕込む。
予備の銃弾もポケットにつめて、ニノに頷きかけると、
N「エントランスに銃もった人が2人っ!大野さんとまぁくんに会わせろって!」
こっち!と走り出した。
・・・案外コイツ足はぇーよな。
とか呑気に思ってると、
A「ちょっとリーダーしっかりしてよ!?」
ばん、と相葉ちゃんに背中を叩かれた。
O「ごめんごめん。」
さて、どんな敵だろうか。
久々に燃えてきたぜぇ!!!
ようやく階段を降り切って、
N「2人とも!!あの人たち!」
ニノが指さす先をギラついた目で見ると。
O「はぁ!?健ちゃん、何してんの!!」
A「岡田くんまでいるじゃん!?ちょっと待って、どーゆーこと!?」
襲撃犯の正体は、前にいた殺し屋派遣会社の先輩、健ちゃんと岡田くんだった。
K「よぉ!久しぶりだな、相葉に大野!」
にこにこしながらウチの警備員に拳銃をチラつかせてる健ちゃん。
Ok「マジでごめんな!2人とも!!俺は止めたんだけど!」
その健ちゃんの銃を必死に隠そうとしている岡田くん。
・・・殺意とかはなさそうではあるけど。
相葉ちゃんに目をやると、ふるふる首を振ったから。
O「・・・健ちゃん、銃をコッチに頂戴。あと、岡田くん、説明して。」
ストッパーを外しながら、催促した。
そんなオレらの態度に、健ちゃんはため息をつきながら、
K「そんな怒るなよぉ。オマエを心配して来たんだよ。東山さんに言われてさぁ。」
んべ、と警備員に舌を出してから、銃を蹴って寄越す。
それを見て安心したのか、岡田くんは健ちゃんから離れて、申し訳なさそうに話し始めた。
