KIND KILLAR
第2章 I want to know you
オトコは話し続ける。
「キミさ?ご両親、殺されたでしょ?」
薄く笑みを浮かべて紡がれた言葉。
O「っ・・・な、なんであんたが知ってんだよ!!」
動揺して反応してしまう。
オレの動揺を見透かしてニヤニヤ笑いながら、オトコはオレのキズを更にえぐる。
「そいでもってー、キミ、お二人を残して逃げたでしょ?」
O「・・・。」
そうだ。
あの時、確かにオレはとーちゃんやかーちゃんを残して逃げた。
自分が可愛くて、逃げたんだよ。
今まで、育ててくれて、守ってくれた2人を残して逃げたんだ。
そう思うと、自分が嫌で嫌で仕方がなかった。
どうせならあの時、アイツに刺された方がよかった。
O「わかってるよ。オレが両親を殺したことくらい。」
「ふぅん。」
大して興味もなさそうにオトコは相槌を打つ。
その後にすぐ目を輝かせた。
「わかってんならもういいじゃん。それよりさ。」
それより、なんだよ。
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