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KIND KILLAR

第2章 I want to know you

「殺せるよ。あいつ。」



O「・・・は?」



ころ・・・す?誰を・・・?



「だー、かー、らー!キミが、キミのご両親を殺したやつを、殺せるんだよ。」



O「オレが・・・アイツを・・・?」



「そのとぉーりっ!!どう?興味湧いただろう??」



無邪気なオトコの声に、力なく首を振った。



O「そんなの・・・無理だよ。」



そう。無理だ。



アイツは確かに、憎い。



殺したい。あいつの人生をぐちゃぐちゃにして、壊して、オマエも同じことをしたんだぞって、言ってやりたい。



だけど。



O「オレはアイツと同類になりたくない。」



無闇に人を殺すようなやつと、一緒の部類になりたくない。



・・・まあオレも見殺しにしたのには変わらないけど。



でも、嫌だ。



O「絶対に殺さない。」



オトコの目を食い入るように見て、言うと、その瞳が怪しく輝いた。



「面白いじゃん。採用。」



O「は?何言って・・・って、おい!なにすんだよ・・・っ!!」



急に身体が宙に浮いた。



オレの身体を、オトコはひょいと担ぎ上げたんだ。



バタバタと手足を動かして抵抗するも、オトコは微動だにしない。



無駄に筋肉つけやがって・・・っ!!



O「くそっ・・・!誰か!!助けてっ!!」



「無駄だよ。こんな路地誰も通りやしない。」



そう言って笑ったオトコは、オレを路地に停めてあった車の中に、放り込んだ。

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