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KIND KILLAR

第3章 The second killer

しんとした空気を破ったのは、意外にも雅紀の声だった。



A「リーダーはさ?そうやって、いろんなことから逃げてるんじゃないの?翔ちゃんが裏切るようなヤツに見える?」



雅紀に対抗するように智くんも言葉を重ねてきた。



O「見えるとか見えないとかじゃねぇの。オレは誰も信じない。相葉ちゃんとは、事情が違うんだよ。」



智くんは下を向いて、一言一言を噛みしめるように言う。



でも、その言葉はいくら雅紀でも癪に障ったらしい。



頭に血が上ったのが見てとれた。



A「事情が違うからなんなの?!関係ないよそんなの!リーダーは本当は信じたいのに、それが怖いだけなんでしょ?!」



智くんの目に動揺が浮かぶ。



それでも・・・。



O「しん・・・じたいよ。オレだって。でも、無理なもんは無理なんだよ。」



そう言って、智くんはごめん。と笑った。



もうこれ以上は触れてくれるなと言わんばかりに。

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