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KIND KILLAR

第4章 Robust you

O「ん・・・。おはよ。しょおくん。」



S「あぁ、うん!おはよう!うん!」



もぞもぞと毛布から出てきた智くんはふにゃあっと笑った。



・・・キュン。



O「んふふ。しょおくん、なんか変。」



S「そんなこと・・・っ、なっ・・・なかろうっ!!」



O「え、なかろう?」



さっきまで俺が目の前の人にしてた行動を思い出すと、挙動不振になる。



しかもこの人は・・・。



起きたら起きたで、また俺の理性を破壊してくる。



O「あれ・・・?しょおくん。顔、赤い。」



そう言いながら俺の頬を、両手で包み込むとかね。



ほら。



・・・可愛い。



目がとろんとしているのも、セットしていない髪がくしゃりとなっているのも!



全て可愛い!!!



・・・じゃねぇ!!



戻ってこい、俺の理性!!



こんなグレーのでかめスウェット(俺の)を着て萌え袖になってる天使に惑わされてはいけない!



ああ可愛い。天使。萌え袖、ありがとう。



S「って、だから負けてるってぇぇぇ!!」



O「何に?笑」



ぶるぶると頭を振って頭を冷やす。



この子は純粋に心配してるだけだ!そうだ!



心に言い聞かせて、爽やかイケメンフェイスで智くんに笑いかける。



S「大丈夫だよ。心配ありがとう。それより会社、遅刻しちゃうから用意、しよ?」



むううっ、と唇を突き出して少し考える智くん。



O「熱はないもんね・・・。でも、いつもより情緒不安定だし。無理しちゃダメだよ?」



S「はい。」



あなたのその俺好みの行動のせいです。とはとても言えなくて、素直にうなづいた。

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