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KIND KILLAR

第4章 Robust you

N「っ・・・!?」



その火柱を見て、動揺したのは意外にもニノだった。



N「まーくん!!危ないことやめてってば!!」



A「んふふ。かず?その呼び方外ではしないんじゃないの?♡」



さらりとかわす雅紀に、血相を変えたニノが突っかかる。



モノ珍しい光景だ。



普段はあまり取り乱さないニノが、目を真っ赤にしている。



しかもポカポカと雅紀を殴り始めた。



A「ちょ・・・っ!!にのちゃん!?どーしたのっ!?」



N「まーくんのあほあほあほあほっ!!」



A「ええっ!?なにが・・・っ!」



潤と俺が見つめる中、ニノはふと殴っていた手を止めた。



そのまま悲痛な声で訴える。



N「俺のことおいて、死んじゃうつもり・・・?」



A「!!」



雅紀もその言葉は、響いたようだ。



少し笑って、半ベソのニノを愛おしそうに強く、強く抱きしめる。



A「・・・ごめんね?そんな思いさせて。オレは、どこにも行かないから。」



その言葉を機に、ニノの薄茶色の瞳から涙が溢れた。




N「ふっ・・・うぅ。まぁ・・・くんっ。ごめんなさいっ・・・。わがままでっ・・・!」



遠くから消防車のサイレンの音が聞こえた。

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