テキストサイズ

KIND KILLAR

第4章 Robust you

それはヤバい。



そこまでして俺らを狙うということは、よっぽど経営が危機迫っているんだろ・・・あれ?



S「あの会社、今年黒字じゃなかったっけ?」



社長が拍手喝采を受けている株主総会の様子を、ニノに見せてもらった記憶がある。



それは間違っていなかったようだ。



ニノは、さすが翔さん、と言いながら続ける。



N「そーなんだよねー。でね?調べたらさ。あいつ、相葉さんに恨みがあるらしくってさ。」



S「は?なにそれ。」



恨みって・・・怖いな。



N「まあ、それが俺らが銃撃された直接の理由みたい。」



S「・・・なんで雅紀みたいなやつが。」



雅紀はそんな簡単に恨まれるようなやつじゃない。



どんなにデカイことをやらかしたんだよ。



俺の不安をよそにニノはにこり、と笑った。



N「んー。ふふ。笑い事じゃないんだけど。っふふ。」



ニノは丸い手を口に当てて笑い続ける。



S「・・・嫌な予感しかしねぇんだけど?」



俺の予感は的中。



雅紀はやっぱり只者じゃなかった。



N「あのね、相葉さんったら、ヤクザ時代に酔っ払って絡んできたあいつのカツラ、とっちゃったんだって。」



S「え。何その漫画展開!」



流石はミラクル相葉。



驚きを通り越して呆れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ