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KIND KILLAR

第1章 First love

あー、なんか気が抜けた。



そう言う猫背の後ろ姿は高校時代となんら変わってない。



O 「しょおくーん。飲み物ある?」



この甘えた呼び方だってそうだ。



こうやって語尾を伸ばして呼ばれるといつも突拍子もないことを頼まれそうで身をすくめたっけ。



S 「コーヒーでいい?」



O 「うん!ありがとー。」



コーヒーメーカーに豆をセットしていると、智くんが不意に立ち上がって、俺の手元を見つめてきた。



S 「なに?」



O 「毒入れられてねぇかな、って確認。」



S 「入れないでしょ、友達に。」



O 「友達、ね。オレ、翔くんを消しに来たんだよ?」

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