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KIND KILLAR

第4章 Robust you

J「よし、着いたよ!気をつけて。相葉ちゃんも。もうカズにあんな思いさせんなよ?」



A「うん。わかってる。」



外を見ると、雨はひどくなっていて、ぼんやりとした灯りをさらに暗くしている。



この状態で徒歩で帰るのはつらいと睨んだのか、雅紀がパチンと両手を合わせて言う。



A「松潤・・・。ホントに悪いんだけど、ここで待機しといてくれる?」



その言葉に頼もしく笑う潤。



J「当たり前だろ。3人見捨てられるわけねぇじゃん。」



その頼もしい顔のまま俺の方を向くとふわっと笑った。



J「もー!いつまで泣いてんの!!涙拭いて!!ヤバそうだったら、すぐ俺を呼びにきて。一応、小径だけど銃はあるから。」



はい、完了!とティッシュで顔まで拭いてもらってなんだか旦那になったみたいだ。



S「・・・さんきゅ。オマエ、いつのまにか大人になったな。・・・カッコいいよ。」



そう素直に褒めると、くりっと瞳を丸くしてから、紅く頬を染めて笑う潤。



そしてきゅっと俺と雅紀の手を握ってキラキラした大きな瞳で見つめてくる。



J「ちゃんと、戻ってきてね・・・。」



S A「「ううっ・・・可愛い。」」



J「はあ・・・!?笑」



潤は呆れているけど。



元気でたよ、ありがとう。



俺には泣いてる暇なんてない。



智くんを助けなきゃ。



J「ほら!早くリーダーんとこ行ったげて!2人とも、無理は本当にダメだからね。」



潤が俺らの手を離したのをキッカケに、俺と雅紀は雨の中に飛び出した。

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