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KIND KILLAR

第4章 Robust you

⚠︎過激な暴力描写があります。苦手な方はご遠慮ください⚠︎



「いっ!!」



手刀を喰らったオトコは、見るも無残に倒れこむ。



そして、そのまま気を失ったのが見えた。



O「ひとーり。」



「「くっそ!!」」



そう2人で挟み撃ちにしてきた奴らを、今度は胸元から取り出した銃で仕留める。



O「ふたーり、さんにーん。」



正確に心臓を撃ち抜いた弾が、そいつらの命を消したのがわかった。



それを見て、まともに戦っちゃ勝ち目がないことを悟ったんだろう。



怯えた瞳の男3人が一斉に銃を乱射し始める。



「「「うるあああああっっっ!!」」」



そんな奴らを見ても冷静なまま態度を変えないこの人。



ばっと手を伸ばして近くの鉄板を掴みつつ、無言で俺を後ろに引っ張りこんだ。



敵が隠れたから、また自信を取り戻したのか、



「なんだよ!!出て来いや!!」



とメンチを切る男ども。



その言葉を聞いた瞬間、斜め後ろからニヤリと彼の口角が上がったのがわかった。



今度は何するつもりだよ・・・。



聞こうと思っても聞けない。



この人はもういつもの智くんじゃないから。



どうすることもできなくてただただ彼を見つめる俺に、鉄板を渡すと、彼はふわりと飛び上がった。



S「え・・・。」



一瞬、視界から消えたと思った彼は、人間の跳躍力とは思えないほど飛び上がっていて。



そのまま空中で3発きっちりと男どもの身体を貫いた。



O「出て行ってやったのにそのザマか。・・・しー、ごー、ろくにん。」



もう生きて立っているのは、はじめの半分もいない。



胸に手を当ててしゃがみこみ、悪魔の断末魔のような悲鳴をあげるオトコどもを見て、改めてこの人の強さを思い知った。

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