
KIND KILLAR
第4章 Robust you
どさり、と男が崩れ落ちたのを冷たい瞳で見つめる智くん。
その腰からは相変わらず血が滴っていて。
止血法とか。できることはあるし、知ってはいたけれど。
身体が動かない。
動かなくちゃいけないのに、動けない。
そんな張り詰めた空気に呑気に響く声。
A「こっちは片付いたよー。」
雅紀が顔に血をつけながら、ニコニコと近づいてきた。
それを聞いて、ふっと緊張を解いた智くんはふわりと雅紀に微笑んだ。
O「おつかれ、相葉ちゃん。この死体、外に出しとこっか。手伝ってくれる?」
A「はいはーい。」
ようやくここになって声を絞り出す。
S「そんなのどうでもいいからっ!!智くんの怪我をっ!!!」
俺の掠れ声を拾った雅紀がん?と首をかしげる。
A「リーダー怪我してんの?でも、ほら。死人5人一気に運ぶなんて怪我人じゃできないよ?」
雅紀の指さす先を見ると、たしかに智くんは雨の中、死人をぽいぽいと外に運び出している。
なにしてんだよ!あの人っ!!
こんなことしてちゃダメだろ!?
そう凍りつく俺に向かって無邪気に手を振る智くん。
O「おーい!しょーおくーん!汗かいたでしょ?雨、きもちーよ?」
そんなこといい!!
とにかく雨に濡れる貴方の元に走った。
その俺の必死の形相を見て、きょとん、としている貴方の腰に触れる。
S「智くん!!怪我!見せて!!」
恐ろしい顔をしていたんだろう。
智くんが若干引きながら答える。
O「ケガ?ああ!これのこと?」
ばさり、とその服を脱いだ下には防弾チョッキのようなものが着込まれていた。
S「は?」
その腰からは相変わらず血が滴っていて。
止血法とか。できることはあるし、知ってはいたけれど。
身体が動かない。
動かなくちゃいけないのに、動けない。
そんな張り詰めた空気に呑気に響く声。
A「こっちは片付いたよー。」
雅紀が顔に血をつけながら、ニコニコと近づいてきた。
それを聞いて、ふっと緊張を解いた智くんはふわりと雅紀に微笑んだ。
O「おつかれ、相葉ちゃん。この死体、外に出しとこっか。手伝ってくれる?」
A「はいはーい。」
ようやくここになって声を絞り出す。
S「そんなのどうでもいいからっ!!智くんの怪我をっ!!!」
俺の掠れ声を拾った雅紀がん?と首をかしげる。
A「リーダー怪我してんの?でも、ほら。死人5人一気に運ぶなんて怪我人じゃできないよ?」
雅紀の指さす先を見ると、たしかに智くんは雨の中、死人をぽいぽいと外に運び出している。
なにしてんだよ!あの人っ!!
こんなことしてちゃダメだろ!?
そう凍りつく俺に向かって無邪気に手を振る智くん。
O「おーい!しょーおくーん!汗かいたでしょ?雨、きもちーよ?」
そんなこといい!!
とにかく雨に濡れる貴方の元に走った。
その俺の必死の形相を見て、きょとん、としている貴方の腰に触れる。
S「智くん!!怪我!見せて!!」
恐ろしい顔をしていたんだろう。
智くんが若干引きながら答える。
O「ケガ?ああ!これのこと?」
ばさり、とその服を脱いだ下には防弾チョッキのようなものが着込まれていた。
S「は?」
