
KIND KILLAR
第5章 What is this feeling?
つくり笑顔を貼り付けたまま、オレに迫ってくるさくらいしょう。
S「どうしたの?何か、嫌なことでもあった?」
O「いや、べつにっ・・・。」
吐息とともにかけられる甘いハスキーボイス。
貴方と隣の席なせいで新学期そうそう憂鬱なんです、とは言えなくて慌てて口を噤む。
そんなオレを手のひらで転がすように、話し続けるさくらい。
S「そういえば、君さ。入学式の時、目が合ったよね?」
その話か。
O「・・・アンタが合ったと思うなら合ってるんじゃないの。」
はやく寝させてくれ!という思いを込めて、突っかかっても・・・
S「何それ。俺が君のこと好きみたいじゃん。」
するりと逃げるように冗談を返してくる。
O「じゃあ、そうなんだろ。アンタはオレのことが、好きなんだろ。」
めんどくさくなって適当に返すと、さくらいは、ハハハッと大声で笑った。
あれ・・・?この笑顔はつくってない気がする。
ホントに面白がってるのがわかる。
・・・・・・。
O「なぁ、アンタさ。」
笑いすぎてヒィヒィ言ったまま、さくらいはオレを睨む。
S「櫻井、な。櫻井翔。」
細けぇな。
思い切って口火を切ったのに、出鼻を挫かれた。
まあいい。
ここまできたらヤケだ、ヤケ。
O「さく・・・翔くんさ。そうやって爆笑してる方が若々しいよ。微笑むとババくさい。」
直球で思ったことを投げつけると、また大声で笑う。
S「フハハハハッ!ババくさいって何!?俺、男だよ。」
O「どっちでもいいだろ、そこは。」
S「よくねぇよ!」
コイツ細けぇな。(2回目)
オレがめんどくさがってるのはスルーして、翔くんが尋ねてくる。
S「あー笑った・・・。なぁ、アンタ、名前は?」
呼び方、君からアンタに変わってるし。
本性出てますよー!と嫌味を言いたいのをぐっと堪える。
O「大野。・・・大野智。」
S「智くん、ね。よろしく。」
なんか・・・
O「イントネーション違くない?」
そう言うと不服そうに頬を膨らませる翔くん。
S「アンタ細けぇな。」
O「翔くんが言う!?」
この時からオレは、翔くんと大親友になったんだ。
S「どうしたの?何か、嫌なことでもあった?」
O「いや、べつにっ・・・。」
吐息とともにかけられる甘いハスキーボイス。
貴方と隣の席なせいで新学期そうそう憂鬱なんです、とは言えなくて慌てて口を噤む。
そんなオレを手のひらで転がすように、話し続けるさくらい。
S「そういえば、君さ。入学式の時、目が合ったよね?」
その話か。
O「・・・アンタが合ったと思うなら合ってるんじゃないの。」
はやく寝させてくれ!という思いを込めて、突っかかっても・・・
S「何それ。俺が君のこと好きみたいじゃん。」
するりと逃げるように冗談を返してくる。
O「じゃあ、そうなんだろ。アンタはオレのことが、好きなんだろ。」
めんどくさくなって適当に返すと、さくらいは、ハハハッと大声で笑った。
あれ・・・?この笑顔はつくってない気がする。
ホントに面白がってるのがわかる。
・・・・・・。
O「なぁ、アンタさ。」
笑いすぎてヒィヒィ言ったまま、さくらいはオレを睨む。
S「櫻井、な。櫻井翔。」
細けぇな。
思い切って口火を切ったのに、出鼻を挫かれた。
まあいい。
ここまできたらヤケだ、ヤケ。
O「さく・・・翔くんさ。そうやって爆笑してる方が若々しいよ。微笑むとババくさい。」
直球で思ったことを投げつけると、また大声で笑う。
S「フハハハハッ!ババくさいって何!?俺、男だよ。」
O「どっちでもいいだろ、そこは。」
S「よくねぇよ!」
コイツ細けぇな。(2回目)
オレがめんどくさがってるのはスルーして、翔くんが尋ねてくる。
S「あー笑った・・・。なぁ、アンタ、名前は?」
呼び方、君からアンタに変わってるし。
本性出てますよー!と嫌味を言いたいのをぐっと堪える。
O「大野。・・・大野智。」
S「智くん、ね。よろしく。」
なんか・・・
O「イントネーション違くない?」
そう言うと不服そうに頬を膨らませる翔くん。
S「アンタ細けぇな。」
O「翔くんが言う!?」
この時からオレは、翔くんと大親友になったんだ。
