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KIND KILLAR

第1章 First love

O 「うーん、まあ、クライアント次第だけどねえ。」



そう言いながら、智くんは、拳銃にポケットからふいに取り出した弾を込めはじめる。



この弾が、俺の命を落とすのかな、なんてボンヤリと見つめてみるけど。



でも、そういえば、俺は誰に殺されるんだろう。



直接手を下すのは、智くんだけど、クライアントは誰なんだよ。



恨まれる覚えはいくらでもある。



この仕事をしていたら、恨まれやすい。



だけど殺したくなるほど、俺を恨むやつがいるのか・・・?



カチャカチャと金属音を響かせる智くんに向き合ってダメ元で尋ねる。



S 「なあ、智くん?誰が俺のこと殺せって言った?」



O 「それは企業秘密だけど。」



やっぱり教えてくんねぇか。



でも、智くんは言葉を繋いだ。



O 「でも、すっごいキレイな娘だったよ?あんな怒らせて、翔くん何したの?笑」



S 「あ。」

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