テキストサイズ

KIND KILLAR

第5章 What is this feeling?

うざ、い?



何か気に触るようなことでもしたのだろうか。



いつのまにか怒りがひいていた。



O「オレ、なんかした?・・・なら謝る。ごめん。」



急にオレが下手に出たからか、強気になった奴は続ける。



「なにが、とかじゃねぇんだよ。存在がうぜぇ。美術特待生だからって!?調子乗りやがって。」



一度大きく息を吸い込んで、また吐き捨てるように続ける。



「こんなのと一緒にいる櫻井の気が知れないわ。」



O「・・・は?」



いいよ。



オレは、なに言われてもいい。



でも、翔くんだけは。



翔くんのことだけは!



O「馬鹿にすんな!オマエこそよく知ってんじゃねぇの!?あの人がどれだけ、どれだけ努力してるか!翔くんの凄さは、一緒にいる人なんかで変わんないんだよ!」



翔くんは、しょうくんはっ・・・・。



こんなオレでもいっっっつも相手してくれて。



『貴方の絵はすごいよ。』って笑ってくれて。



ほんっとにいい人なんだよ。



オレが一緒にいるにはもったいないくらい。



ホントに、ホントに・・・。



O「翔くんは・・っ!」



言葉にならなくて。



がっ、と奴の肩を窓に押し付けた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ